From:シンジ

「バリスタとコーヒーマシンが抽出するコーヒーってどう違うの?」

「マシンでも美味しく飲めるからバリスタっていらなくない?」

たまにこのような会話を聞く事があるのですが、この記事ではバリスタという職業がなくならない理由について考察したいと思います。

Crack Roasterリーダーバリスタ 吉原

 

バリスタ不滅説その1:コーヒーは芸術

例えばお茶の点て方を学ぶために週末に茶道教室に参加したとして、講師がロボットとタブレットだと雰囲気が出ませんし何より馴染みにくい事でしょう。古き良き”をかし”を体感すべく、プロの茶人から直接お茶について教わるのが風情ですが、それはロボットには出来ない事です。

コーヒーも同じです。私なら「1mlもずれない全自動コーヒーマシンが自慢のカフェ」に通おうとは思いません。一度は好奇心を満たすために行くかもしれませんが、そこで私を迎えてくれる暖かさがなければ、お気に入りのお店にしようとは思いません。あなたがふらっと入った珈琲店やカフェに、気さくなバリスタさんがいて居心地が良かったら「ここ、隠れ家にしちゃおうかな」なんて思ったりしませんか?

機械や自動技術が発展してもなお先進国にたくさんのバリスタがいるのは、我々の豊かな暮らしに彼らが必要だからではないでしょうか?コーヒーは生産者、焙煎士、バリスタそれぞれの想いから成り立っている一杯の飲み物です。コーヒーは芸術であり、それに携わる焙煎士やバリスタは「アーティスト」です。同じコーヒーでも、お客様の好みに応じて濃く抽出したり、今日の天気に合わせたコーヒーをお客様毎に異なった提案が出来るのも人間のバリスタだからではないでしょうか?

 

バリスタ不滅説その2:個性という美しさ

コーヒーにはフレーバーホイールという「味を表現する共通ルール」のようなものがあります。「レッドアップル、紅茶のような、ココナッツ、チョコレートのような」という表記がフレーバーホイールに記載されており、コーヒー豆の産地や製法などの違いで味はガラリと変化します。

コーヒーはよくワインに例えられ、個性の塊であるとも表現されます。コーヒーにはそれぞれ違う良さがあり、その良さを最大限に活かしつつアレンジを加えたりして消費者が楽しめるように研究・改良を重ねていくのが焙煎士やバリスタの仕事の醍醐味です。機械や人工知能は正確に学習したり正しい抽出を繰り返す事はできますが、芸術に必要な「ロジックと対局にある感性による突然変異的発明」をしてくれる事はないでしょう。

その反面、焙煎士がローストしバリスタが抽出するコーヒーはなんといっても個性の塊です。穏やかな性格をしたバリスタが抽出するコーヒーは本当に優しい味がします。個性を突き詰め、一味違う性格のバリスタが抽出するコーヒーは「彼のコーヒーだな」というを抽出します。良いものを常に届けたいというバリスタの職人魂こそ、彼らの存在意義に他なりません。

正確である事は焙煎士やバリスタにも求められますが、それ以上に大切なのは芸術的感性ではないでしょうか。いつものコーヒー屋さんでいつものバリスタと、いつものように会話する事を目的にコーヒー屋さんに通う人も多いようです。私もそのうちの一人で、一休みしたい時に行きたいカフェは必ず決まっています。カバンもパソコンも持たず、とりあえず行く。そしてそこにいるバリスタさんといろんな話をする事がなによりの息抜きになっています。

みなさんもご自宅では普段コーヒーマシンを利用されているかもしれませんが、たまにはコーヒー屋さんでバリスタが淹れる個性たっぷりのコーヒーと会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

追伸、

コーヒーに関する素朴疑問を募集しております。あなたのコーヒーに関するギモンを解決しますので、コーヒーに関する事でしたらドシドシご連絡ください!

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